【初心者には難しい?】ニホントカゲの屋外飼育。



子供が尻尾の青いニホントカゲを捕まえてきました。
自分の幼少期を思い出します。
トカゲ飼育したことありますか?
飼うからにはしっかりと飼育してあげたいですよね?
飼育環境は、特に屋外で飼育するのであれば初心者でも比較的容易に整えられます。
本記事ではニホントカゲの飼育についてまとめました。
細かいことはいいからとりあえず飼育方法を知りたい!
子供が尻尾の青いトカゲを捕まえてきたけどどうしよう。。。。
こんな方は必読です。
ニホントカゲの寿命は?
10年くらい生きる個体もいるようですが、5年程度と考えておいて下さい。
環境が整えばそれなりに長生きします。
数年はお付き合いするつもりでいたほうが良さそうです。
飼育する以上は全力で終生飼育が基本です。
2,3日観察して逃がすのならまだいいですが、ある程度の期間人間に飼育されたトカゲはほぼ自然環境では生き残れません。
ニホントカゲが元気に動き回る温度は25℃〜30℃辺り。
屋外であれば、冬の間は冬眠させます。
冬眠がうまくいくと、暖かくなる頃、元気な姿を見せてくれます。
冬眠をさせた方が比較的長生きしてくれるようです。
とはいっても、冬眠から起きてこないというリスクもありますから、屋内で飼育して冬眠させないというのも1つの手段です。
冬眠の準備については、また別の記事で紹介させていただきます。
▼動物系資格を取得したい!将来爬虫類ブリーダーになりたい!そんな方はこちら
→【要資格?】会社員は副業で爬虫類(ペット)のブリーダーをやれるか?
大きくなる?

幼体は10センチに満たない個体も見られますが、成体になると最大で25センチ程度まで成長します。
25センチといっても、頭から尻尾までの長さです。
恐れるようなサイズではありません。
流木や石のレイアウトに要注意!ニホントカゲの飼育に必要なもの
ニホントカゲはかなり活発に行動します。
45〜60センチ程度の幅で、通気性があり高さが20センチ以上あるゲージを準備しましょう。
ケージは必ず蓋が必要です。
すごく上手に脱走します👣
驚く方もいるかもしれませんが、少しくらいならジャンプします。
レイアウトをする際には注意が必要です。
ニホントカゲは、日中以外は基本土の中に潜ります。
ゲージには園芸用の土を5センチ前後の高さになるように敷きます。
園芸用の土はホームセンターなどで販売されている安価な物でかまいません。
農薬などが含まれていない土を敷いてあげてください。
ニホントカゲはかなりの時間を土の中で過ごすので、土は必須です。
土が少なすぎると、外気の影響を受けやすくなり、夏場は土の温度が高くなりすぎ、冬場は低温になりすぎてしまい、最悪ニホントカゲは死んでしまいます。
気持ち多いくらいに土を敷いてあげるのが屋外飼育でのポイントです。
土を敷いたらペットボトルのキャップなどで構わないので水入れを設置します。(爬虫類用の水入れも販売されています。)
後は好みで隠れ場所となる大きめな石や流木を設置します。
脱走の足がかりになるようなレイアウトは避けたほうがいいです。
水飲み場兼隠れ家としてウエットシェルターを購入して設置するのもいいでしょう。
ペットボトルのキャップなどは割とすぐにひっくり返します。
ウエットシェルターに水を入れておけば、シェルター内の湿度が保たれるので、非常に便利です。
暑い日などはシェルターの上で水浴びをしたりします。
屋外で飼育するのであれば最低限これくらい準備できれば飼育環境としては問題ないと思います。
ゲージは日光がゲージの半分くらいに当たり、雨が降っても濡れない場所に置いてください。
経験上、ニホントカゲは紫外線をそれほど必要としない気がします。
屋外で飼育する場合は紫外線ライト、バスキングライトは不要です。
屋外の自然の環境に合わせてニホントカゲは自分で活動します。
無理にバスキングライトで暖めたり、紫外線ランプで紫外線を当てる必要はないのです。
春先から初夏くらいまでは直射日光に当たり身体を暖めている様子が見れます。
しかし、真夏に直射日光をそれほど必要ではなく、1日中直射日光が当たり続けているような環境は好みません。
真夏の気温と強烈な太陽の光であれば、日陰でも身体は温められ、紫外線の量も問題なさそうです。
真夏に直射日光がケージに当たり続けている環境はむしろケージ内が高温になり過ぎて危険です。
屋内で飼育する場合は爬虫類専用のバスキングライト(トカゲの身体を温めるためのライト)と紫外線ライト(トカゲがくる病にならないためのライト)が必要となります。
ニホントカゲ1匹であればこちらのケージで充分!!
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爬虫類の餌といえば虫
餌は基本は、クモ、ハエ、バッタ、コオロギ、ミミズ、ワラジムシ、小さな幼虫などの活き餌が中心です。
最大でもニホントカゲの頭程度の大きさでないと、飲みこみにくかったり、最悪喉を詰まらせます。
この辺はあまり神経質にならなくても大丈夫です。
ほとんどは野生のトカゲを捕まえてくるわけですからかなりたくましいです。
結構大きめの餌でもじっくり上手に時間をかけて飲み込みます。
ペットショップや、爬虫類専門店で活きたコオロギやワーム類を購入したり、時々捕まえきたバッタやクモにカルシウムパウダーをかけてから与えてください。
外で捕まえてきたバッタ、ワラジムシ、コガネムシの幼虫なども良く食べます。
このような虫を容易に捕まえてこれる環境であれば、色々な虫を捕まえてきて与えた方がニホントカゲにとってバランス良く栄養を摂取できるかもしれません。
飼育を始めて1〜2週間は、できるだけ驚かさないようにして、無理に餌を与えなくても問題ありません。
環境に慣らすことが最重要です。
少し慣れてきたら、少量のコオロギなどをケージの中に入れて様子をみます。
水だけは注意してきらさないようにしてください。
初めのうちは警戒心が強いですが、慣れてくるとピンセットからも食べてくれます。
活きた虫は扱えない、用意できないという場合は、冷凍コオロギや爬虫類用の人工フードを与えてみて下さい。
冷凍コオロギは比較的食べてくれる個体が多いですが、人工フードはかなり難しく、運が良ければ食べてくれる程度です。
※ちなみに我が家のニホントカゲはピンセットから人工フード(レオパブレンド)も食べてくれます。
爬虫類は簡単に拒食になります。
もし餌を食べてくれなかったり、餌を準備できなさそうであれば飼育をあきらめ、早めに捕まえた場所にトカゲを戻してあげてください。

ニホントカゲの日々の管理
特に屋外で飼育する場合は毎日のやる事は多くありません。
ニホントカゲは、かなりの時間を土の中で過ごすため、トカゲを飼っているのか土を飼っているのかわからないと言われるほどです。
天気のいい日は土から出てきて、日向ぼっこをする姿を見せてくれます。
悪天候が続くと数日全く土から出てこないことも珍しくありません。
無理に掘り起こしたりして構いすぎないことです。
土の乾き具合をチェックして、乾いていたら霧吹きで湿らせて、水飲み場の水がなくなっていないか毎日チェックします。
餌は様子を見ながら毎日3〜5匹程度コオロギを入れておきます。
ただし食欲に関しては個体差がありそうです。
我が家のニホントカゲはコオロギを2〜3匹食べた翌日はほとんど餌に興味を示しません。
経験上、8月、9月辺りの食欲は凄まじく、その時期の給餌量はレオパのそれを圧倒します。
冬眠前に栄養を蓄えようとしているのでしょうか。
成体に関しては、ある程度食い溜めをする性質もありそうで、土の外に出てきてるのを見かけたら、食べるだけ与える位が丁度いいのかもしれません。
沢山入れすぎると、食べ残したコオロギから、ニホントカゲが攻撃される可能性もあるので注意が必要です。
餌の食べ残しや糞を見つけたら周辺の土と一緒に取り除きます。
排泄物は結構立派なやつをするので見つけやすいです。
▼活き餌を飼育される方はご用心!?
→【両生類・爬虫類は?】蚊取り線香(殺虫剤)がペットに与える影響
最後に
一般的にはニホントカゲの飼育はそれほど難しくないと言われています。
記事にも書いたように、飼育環境もそれ程複雑ではなく、必要な器具も多くはありません。
しかし生き物を飼う事は簡単ではありません。
真剣に飼育すればする程様々な困難に遭遇します。
実際に私も毎日試行錯誤を繰り返しながら飼育しています。
ちなみに私は、このニホントカゲの飼育をきっかけに、色々な生き物に興味を持ち、飼育を始めました。
いわゆる爬虫類・両生類の沼というやつですね。
→【爬虫類飼育とも相性抜群!!】かわいいクランウェルツノガエルの飼育方法。
→【準備編】ニホントカゲの次はレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)を飼育したい!
ニホントカゲの飼育に興味のある方、飼ってみたいけど自分に飼えるかどうかわからない方、そんな方々にこの記事が少しでも役に立てば嬉しいです。
不安な方はもう一度記事を読み返して飼育できそうかどうか判断してみてください。
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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